サンフランシスコ、プレシディオにあるレターマン・デジタルアーツセンター。
Industrial Light & Magicが入居しているそのビルの地下駐車場、ただそれだけを被写体とした写真集。

 

The underground parking structure beneath the Letterman Digital Arts Center, the Presidio district of San Francisco. The entrance that connects reality with the parallel universe of the parking area, a long passageway stretching into the darkness.

 

These collections were shot by who loved the simple functional beauty of this artificial space with enveloped in the oddest of sensations.

 

     

 

 
プロローグ

 

ILM は、地道な努力を積み重ねるアーティストと技術者の集団だ。その中にあって、マサは模範的な存在だ。
この写真集は、ほかの誰とも違う方法でこの駐車場の空間を見つめてきたことから生まれてきたものだろう。

 

ポール・ヒューストン
シニアデジタルマットアーティスト
ILM(1975年より現在)
映画芸術科学アカデミー会員
エミー賞、VESアワード受賞
 
Prologue

 

ILM is a company of very hard working artists and technicians. Few exemplify these qualities more than Masahiko. These photographs came from the many late nights he has spent working long after the parking garage has emptied out, to go home through the marvelous empty spaces and see them as few others do.

 

- Paul Huston
Senior Digital Matte Artist
ILM - 1975 to the present
Member of the Academy of Motion Picture Arts and Sciences Emmy and VES award winner
 
構図に対する彼の鋭い感覚は、この写真集を芸術作品に仕立て上げている。同時に、映画、テレビ番組、ゲーム用の環境を自らの手で創りあげるアーティストやデザイナーにとって、またとないリファレンスだ。

 

ジョン・ノール
ILM ビジュアルエフェクトスーパーバイザー、Photoshop共同開発者
 
Masa’s keen eye for composition makes this a wonderful art piece as well as an excellent reference for artists and designers making synthetic environments for fi lm, TV or games.

 

- John Knoll
Visual Effects Supervisor
ILM - 1986 to the present 79th Academy Awards Best Visual Effects award winner One of the original creators of Adobe Photoshop
 
彼が撮影した空の写真を使っていないILMの映画はほんの数えるほどしかない。独自の感性で周囲を観察し、体感できる彼を私はうらやましく思う。

 

リチャード・ブラフ
ILM CG部門スーパーバイザー、デジタルマット
 
Since his start at ILM, there are few movies that don't feature a sky photographed by Masa.
Through his photographs, Masa has managed to find beauty and interest that I had never noticed, in a structure I use every day.
I envy the way he sees and experiences his surroundings.
The images are surprising in their simplicity, beautifully composed, and photographed by a man whom I respect very highly.

 

- Richard Bluff
CG Department Supervisor, Digital Matte ILM
 

 

       

 

     

 

  ■ 谷雅彦
1971年 岡山県生まれ。
東京映像学術学院特撮クリエイター科卒業。 
フリーランスで映像美術会社と契約し、TV/CM/映画ガメラ、ゴジラシリーズの特撮、本編美術を担当。
日本で映像関係のキャリアを積んだ後、2000年渡米。
2001年から現在に至るまで、サンフランシスコにてIndustrial Light & Magic・デジタルマットペイント部に所属。
映画制作の傍ら、写真撮影の活動も続ける。

 

【主な参加作品】

 

TV:
円谷30周年記念番組「電光超人グリッドマン」
東映「五星戦隊ダイレンジャー」(スーパー戦隊シリーズ)、
「超光戦士シャンゼリオン」、「救急戦隊ゴーゴーファイブ」

 

ゲーム:
「宇宙機動ヴァンアーク」、「バウンティーハンター」

 

映画:

1991 「ハッピーエンドの物語」、「ゴジラVSキングギドラ」
1994 「ヤマトタケル」、「ゴジラVSスペースゴジラ」
1995 「ガメラ 大怪獣空中決戦」、「ひめゆりの塔」、
   「ゴジラVSデストロイア」
1996 「ガメラ2 レギオン襲来」、「学校の怪談2」
1997 「The Difender」、「北京原人 Who are you?」、
   「新世紀エヴァンゲリオン劇場版」、
   「東京龍 トウキョウドラゴン」
1998 「BEAT」、「ラブ&ポップ」
1999 「白痴」
2001 「ファイナルファンタジー」

 

 

 

 

 

 

映画:

2002 「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」、
   「ハリー・ポッターと秘密の部屋」
2003 「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」、
   「ターミネーター3」、「ピーター・パン」
2004 「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」、
   「デイ・アフター・トゥモロー」
2005 「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」、
   「宇宙戦争」、「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」
2006 「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」
2007 「エバン・オールマイティ」、「ラッシュアワー3」
2008 「スパイダーウィックの謎」、
   「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」
2009 「ターミネーター4」、「スター・トレック」
2010 「エアベンダー」
2011 「アイ・アム・ナンバー4」、「ランゴ」、
   「カウボーイ & エイリアン」
                       **2012年3月現在

  データ:
著者:谷 雅彦
序文:Paul Huston(ポール・ヒューストン)、John Knoll(ジョン・ノール)、Richard Bluff(リチャード・ブラフ)
翻訳:株式会社Bスプラウト

 

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定価:ソフトカバー4,410円(本体4,200円 + 税)
ISBN:978-4-86246-162-9
定価:ハードカバー6,300円(本体6,000円 + 税)
ISBN:978-4-86246-163-6
総頁数:148頁(カラー)
発行・発売:株式会社ボーンデジタル

 

 

     映画には様々な目的があり、技術面や流行すたりを伝えることもありますが、 もう少し基本的な人の思想、喜怒哀楽以外の感情に触れるような作品がもっとあって良いと思っています。
そこは皆さんがすでに知っている領域であるからこそ、表現する方法がとても難しい領域です。

 

そんな領域を少し追求してみようかと思ったことから始まった、写真集でもあります。
「空間」や「間」を大切にして、読者が想像する本来の被写体を想像してもらい、非現実世界にトリップしてもらいたい―それが目的です。

 

* * *

 

写真の多くはシンプルなもので、定点撮影した動画の様なものであると思って撮影しました。
なので、グレインのかかった定点モニターをリアルタイムで覗いているような感じで見ていただくと一番効果があると思っています。
ページをめくるスピードは自由です。
一度その世界に入ったら、その世界観を継続できるようにしたかったので撮影場所も同じにしました。

 

* * *

 

物体や生き物が醸し出す「間」がとても大切だと思っています。
その「間」にいろんな意味や感情があること。
その「間」や「空間」が生み出す自分の感情を少し探索してみませんか、と言うことがテーマです。
そのときに直感的に選んだものが世界遺産になるような空間でなく、コンクリートの壁に囲まれた日常にあるパーキングの空間だったのです。

 

* * *

 

なぜか時間が経つにつれて、自分が表現したい領域がはっきりと以前より見えるようになりました。
世間がどう評価してくれるかわかりませんが、このような世界があっても良いのでは思っています。
他者や他界を求めつつ共存する事を「間」や「空間」から読み解き、想像する事ができたらいいなという個人的な願いです。
本当のリアルと言うものはその人個人の経験から生まれるものです。

 

* * *

 

サイレント映画を見て、音効や声、色を想像するように自分のリアルをそこに見つけ出してみてはいかがでしょうか?
アーテストの端くれではある以上、何か世に投げかけることが役割だと思っています。
その中で不安を掻き立てるような写真集もあっていいのではないかと思っています。
「人とは何?」「物体、生き物とは何?」 今後もそういった基本的なところをテーマに紐解いていこうと思っています。
今回、人の映画の作品ではなく自分の作品が出せることにとても感謝しています。  
一人あがきの写真集となっていますが、子供たちに幅広い視野と見識を養ってもらいたい。
余裕のない大人の都合に振り回されている子供たちに映画、映像の可能性を知ってもらいたいと考えています。
個人的な活動であるため、小額になるでしょうが、それでもこの作品集の私の収益は全て被災地への寄付金に充てていきます。

 

寄付先は自分の目で確かめた2つの学園(東北の児童養護施設)に直接、寄付することを考えています。
 
 

These photos are intended to depict the out-of-the-ordinary world that I experience in daily living environment, although I would like leave messages to children through this collection, for them to cultivate own broad perspective and insight.
Children, including who stay at the disaster area, tend to be swayed by adults; I would like them to know infinity of film and video's possibilities..

 

Because it is a personal activity, it will be small, but all my revenue is devoted to donations to the disaster area.
Destination of the donations is considering where I can send directly without through any organizations.
I believe that are to two Orphanages in the disaster area where I have visited by myself.

 

 
 
 
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