2017. 09.21 THU

SMPTE ST 2110 - Standards for media transport over IP
SMPTE、IPライブプロダクション相互運用性を図るSMPTE ST 2110規格を承認

 SMPTEは、SMPTE ST 2110の第1規格となるProfessional Media Over Managed IP Networks(ST 2110-10/-20/-30)を承認したことを発表した。
SMPTE ST 2110規格は、IPネットワーク上の別々の基本エッセンスストリームの運搬、同期、および記述をリアルタイムで指定する新しい標準スイートで、ライブプロダクションからチャンネルプレイアウトの目的で使用することができる。
従来のSDIをIPに置き換え、情報技術(IT)プロトコルとインフラストラクチャを活用する、新しいアプリケーションの作成をサポートするもの 。
今回のSMPTE ST 2110ドキュメントの正式な標準化により、相互運用可能な機器を開発するメーカーに進行にも拍車がかかるとしている。
本規格の基盤は、IP上の非圧縮エレメンタリーストリームメディアのトランスポート(TR-03)という、ビデオサービスフォーラム(VSF)技術勧告に基づいて策定された。

標準化のコンバージェンス。

オープン相互運用性のロードマップ。
Joint Task Force on Networked Media (JT-NM)の資料より

 SMPTE ST 2110規格は、同期を維持しながらオーディオ、ビデオ、および補助データを含むストリームを分割し、それぞれが別々にルーティングされ、エンドポイントで再び集約するといったことを可能とする。
そのため、キャプション、字幕やテレテキストの追加や、複数のオーディオ言語とタイプの処理などのタスクを簡略化できる。
オーディオ、ビデオ、および補助データの各コンポーネントフローは同期されており、エッセンスストリームは独立したまま互いに同期している状態を保つ。
SMPTEでは、イントラファシリティのトラフィックをIPベースに置き換え、SDIとIPスイッチングやルーティングなど2つの独立したシステムを保持することのない、単一のデータセンターのインフラストラクチャを構築できるようになると期待している。
今回、規格として承認されたのはSMPTE ST 2110-10/-20/-30。そのほかにも以下のスイートがロードマップに上がっている。

2110-10:システムのタイミングと定義
2110-20:非圧縮のアクティブビデオ
2110-21:非圧縮アクティブビデオのタイミングモデル
2110-22:圧縮ビデオフォーマット*(予定)
2110-30:PCMデジタルオーディオ
2110-31:AES3オーディオフォーマット
2110-40:補助データ
2110-50:ST2022-6ストリームの相互運用

 ST 2110-21-40は、来年2018年初頭には標準化される予定。

 IBCでは、IP Show Caseという特別なカンファレンスが開かれ、4日間にわたり、ショーケースやセッションが繰り広げられた。
実機による動態デモンストレーションでは、50社以上のベンダーが協力し、ライブプロダクションシグナルフロー、コントリビューションとプレイアウトシグナルフローに分かれてSMPTE ST 2110最終草案標準とAMWA NMOS仕様(リアルタイムメディアでのIPの可能性を最大限引き出す単一の共通IP相互運用規格と仕様)に基づくIP相互運用性を実証した。

 

 

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