2016. 07.30 SAT

S.Korean DTV Adapts ATSC3.0, UHD Launch in 2017
韓国地上波UHD放送標準はATSC3.0に確定。
非対応UHDテレビ購入時に注意を促す

 韓国の未来創造科学部(未来部)は、2017年2月に開始する地上波超高画質(UHD)放送の本放送をひかえ、この放送に適用されるデジタル放送方式を米国式のATSC3.0に定めた。

 未来部は7月26日、「放送標準方式および放送業務用の無線設備技術基準」告示(以下、告示)の改正を推進することを明らかにしている。

 昨年8月には、KBS‧MBC‧SBS‧EBSなど地上波放送局、サムスン電子‧LG電子‧東部大宇電子など家電社から研究機関、学界などの専門家で構成された地上波UHD放送標準方式協議会が構成され、欧州式(DVB-T2)と北米式(ATSC3.0)を比較検討してきた。
 その結果、協議会は北米式が欧州式よりも適合すると判断し、国内放送標準方式としてATSC 3.0を未来部に提案した。

SBSでは7月15日、冠岳山UHD実験局と木洞UHD実験局間を、ATSC3.0 SFN(Single Frequency Network=単一周波数放送網)で構成する実験放送に成功している。 
SFNは、すべての送信所から同じ周波数を使用して放送サービスエリアをなす方式。
周波数利用効率が高く、広い地域をカバーする。

 未来部は協議会の提案内容をもとに、北米式の地上波UHD放送技術の規定を盛り込んだ告示改正案を用意し、7月25日に行政予告した。
 今回の改正告示案は、行政予告、規制審査、官報掲載などを経て、9月の改正が推進される予定。

 ATSC 3.0の決定について未来部は、「北米式に最新技術が適用され欧州式よりも受信性能が優秀で、IPベースのネットワーク環境と融合した放送サービスを活性化することができ、モバイルまたはIP連動ハイブリッド受信機などさまざまなデバイスに拡張が容易でグローバル装備の市場確保の面で有利である」と説明している。

 尚、UHD受信機(テレビ、TV)に関しては懸念事項が浮上する。
 現在販売中のUHD TVは、DVB-T2方式を適用しているか、地上波UHD放送受信機能を搭載していないテレビである。
 韓国政府側は、これからUHD TVを購入しようとする消費者へ注意を促すことが必要とし、消費者が購入事前に内容を知ることができるよう、家電社と協議を通じ、消費者告知強化を行う予定という。
 また、既にUHD TVを保有している一般家庭に対しては、(つまり、ATSC3.0標準方式非対応のテレビ)、セットトップボックスなどの関連措置案を消費者に提供することができるよう、家電社と協議していく計画である。

LG電子はNAB2016にて、世界初のATSC3.0受信機搭載のUHD TVを展示した。

 Editor : 山下香欧

 

 

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