2016. 5.01 SUN

Comcast Buys DreamWorks Animation In $3.8B
米最大MSOのComcast、ドリームワークス・アニメーションを38億ドルで買収へ

 NBCユニバーサル(NBCU)を傘下にもつ、米最大ケーブル事業者のComcastが、今度はシュレックやカンフーパンダといった人気アニメーション映画製作会社のDreamWorks Animation SKG Inc(ドリームワークス・アニメーション)38億ドルで買収する。 

 ドリームワークスの身売り活動は、昨年から見られていた。最近になって、ドリームワークスが中国投資企業へ自社売買の交渉をしているという噂を聞きつけたComcastとNBCUの幹部が、ドリームワークスのCEOジェフリー・カッツェンバーグ氏に駆け引きを持ちかけたという。
 Comcastは7年前にNBCUを買収して以来、メディアコンテンツによる事業成長およびケーブル市場に提供する番組チャンネルの影響が非常に大きかったとみられ、今回のドリームワークスを吸収することで一層のメディア産業の拡充につなげていく。

 予定では、ドリームワークスはユニバーサル・フィルム・エンターテインメントグループの傘下に入る。
このグループにはユニバーサル・ピクチャーズ、ファンダンゴ、NBCUブランド開発などの企業が含まれる。
 ドリームワークスに対する期待値は高く、その1つにはNBCUのテーマパーク事業が含まれる。過去5年間で事業収入が2倍以上になった同事業ユニットは、北京に新しくユニバーサルスタジオを設立する予定だ。
 この新設テーマパークにはドリームワークスのキャラクターを加えることができる。
NBCUがComcast傘下になった当時、フランチャイズはゼロに等しかったが、現在はジュラシック・ワールドやピッチ・パーフェクト、そしてミニオンズなどが揃っている。
 これにドリームワークスのポー(カンフーパンダ)からザ・ペンギンズ(マダガスカル)などのフランチャイズが追加されることになる。

ドリームワークスの人気キャラクター

 今回の買収は、ABC -ディズニーのコンビネーションに対抗するかのようだ。しかし、NBCU側とディズニーの規模の差は大きすぎる。
 フローズン(アナと雪の女王)やスターウォーズをフランチャイズに持つディズニーの昨年度の消費者製品からの収入は45億ドルで、テーマパーク事業からの収入もNBCUと比べて5倍以上の開きがみられる。

 買収には、司法省と連邦取引委員会の審査をクリアする必要があり、Comcastによれば買収完了は今年末になる予定。
ドリームワークスの株主は普通株1株につき41ドルの支払いを受ける。
カッツェンバーグ氏は、いったんドリームワークスを離れ、新たに創設されるDreamWorks New Mediaの会長として就任する予定となっている。
 また買収後もComcastのNBCU事業部の顧問を続けるという。
ちなみにカッツェンバーグ氏が保有するドリームワークス株11.4%分は売却で4億800万ドルになり、資本拘束条項による値は2190万ドルになるという。

 Editor : 山下香欧

 

 

企業に関連する記事

技術に関連する記事