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業界ニュース

 

 

NAB2013 || "Oblivion": Go shooting behind-the-scenes with Claudio Miranda

4月23日

 

“オブリビオン”の撮影技術を語る:

撮影監督クラウディオ・ミランダとDITアレックス・カー

 

 

 

 

「"Oblivion": Shooting Oblivion with Cinematographer Claudio Miranda, ASC and DIT Alex Carr」 

*NAB2013で開かれたクリエティブマスタープログラムの講演より。

 

「ライフ・オブ・パイ」でアカデミー賞受賞者でもある撮影監督クラウディオ・ミランダ氏、DIT(デジタルイメージテクニシャン)のアレックス・カー氏が、オブリビオンでの現場撮影技術について語るパネルディスカッション。 2人のほか、ソニーエレクトロニクスからビジネス開発担当マネージャーのキース・ビッジャー氏およびテクニカラーのロケーションサービス担当副社長のデビッド・ワーターズ氏もステージに揃った。モデレーターはASCデジタルタイムスのジョン・ファウアー氏。

 

「Oblivion(オブリビオン)」は米国では今週から劇場公開された、想像を超える壮観な未来の地球を舞台に異星人と地球人生存者たちの戦いを描いたSiFi映画。 製作費は約1.3~1.4億ドル(129億円以上)と言われている。     

 

会場ではソニー4Kのプロジェクターにオブリビオンの各シーンが上映され、それらに合わせて監督たちを交えて会場参加者とのディスカッションがあった。 プロジェクターに公開されたのはスカイタワーと外の背景、そして雲のフォーメーションや戦闘シーンだ。
特に今回、非常に趣向を凝らしたスカイタワーを中心とした内容となった。

 

撮影監督クラウディオ・ミランダ氏
(Sony F65、Fujinon Premier 24-180ズーム、Chapman G3ヘッドのシステム)
© UniversalPictures /David James

映画監督ジョセフ・コンシンスキー氏
(F65 w/ Fujinon Premier 24-180ズーム)
© UniversalPictures /David James

 

「トロン:レガシー」で注目を浴びたジョセフ・コシンスキー監督が自ら原案を構想したというオブリビオンは、ソニーCine Alta F65で撮られた初めての映画作品だ。 当時、出荷が始まったばかりのF65がスタジオ撮影に起用された。 背景には、コシンスキー監督が処女作トロン:レガシーの際に起用したF35の表現力が非常に気に入っていたこともあったという。

 

 

クラウディオ氏は使える限りカメラをテストして、作品シーンが求める焦点とスコープを撮るのに相応しいと感じたソニー製F65に決めたという。 クラウディオ氏は作品に2つの様式があり、1つはプラットフォーム塔内のようにクリーン(清潔感)で無菌環境な部分、そしてもう1つは汚れたザラザラ感がある素朴な世界だという。 スカイタワーから見る雲の陰りにある光源、そして下にはごろごろした火山岩。  クラウディオ氏は「ニュアンスを観てみたかった」と、両極端な世界の表現の工夫について語った。

 

スタジオ内でのF65カメラには、ARRI/Zeissの Master Primeおよびフジノン製Premierズームレンズを装着した2台のカメラシステムを使った。 古い趣向ではあるが、スタンリー・キューブリックが「2001」で採用したフロントプロジェクションという技法を使うことにした。  これを現代版としてウルトラHDの映像をスカイタワーセットの周りに置くことにした。 21台ものフロントスクリーン・プロジェクションを使って投影を駆使し、自然で臨場感あふれる光を表現した。

 

 

スタジオを囲む巨大スクリーンでライブ投影。 3300フィート上にあるスカイタワーを表現する。

 

152.4m x 高さ12.8m、横152.4mの巨大スクリーンに21台のプロジェクションを使ってリアルタイムに投影している映像の光がスタジオ内のセットを照らす。 プロジェクターに映し出される映像は15Kモーションピクチャーという未だ嘗てない解像度の映像となった。 映像は雲のシーン、ハワイの火山頂上近くでセカンドユニットが3週間以上にもわたって収録してきたものだ。 3台のRED EPICカメラを使って収録してきたものをつなぎ合わせて15K画像を作り上げた。

 

セカンドクルーによる、ハワイの火山頂上にて3週間以上も張り込み撮影

 

「照明に関して、プロジェクト全体の設計に多くの時間を費やした。」と、ブルーバックスクリーン(合成スクリーン)を極力利用しなかったことも理由の一つだという。  通常ブルーバックで撮影する場合、ガラスなどテカリ物はNGだが、スカイタワー内のセットはほとんどがクリアなガラス調のものばかりだ。 今回は小道具で使用したろうそくの光でも非常に効果的で、俳優の肌の色と共にリアルにカメラに収まったという。

 

 

俳優にとってこのリアルなセット内で演技をするのは、ブルーバックで何もない環境と全く違い、非常に自然なパフォーマンスが施せた。  フロントプロジェクションで投影したこれらのイマジネーションの世界で演技をする出演者の自然な演技は、視聴者を没入させる環境を生み出した。

 

© UniversalPictures

 

今回の大規模プロジェクトのワークフローの背景についてもディスカッションがあった。 プロダクションは各地区、セットは、ニューオーリンズ、ルイジアナのバトン・ルージュ、ハワイからニューヨークなど様々な場所に置かれた。

ワークフローには膨大なRAWファイルのデータ容量の管理と、テクニカラーがカスタマイズしたシステムが大きく関わっている。 F65という初めてのカメラシステムのため、メーカー側の協力要請は否めない。 さまざまなロケーションのセット近くでスクリーンデイリーができる環境が必須となったため、トレーラーにデイリーシステムを組み上げる、いわゆるモバイルシステムと、テクニカラーのグローバルデイリーの提案が成された。 システムにはFlameLogicとDP Lightsオンセット・カラーグレーディングシステムがトレーラーに載せられた。 

 

 
 
 
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